芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
「依茉ちゃんのこと幸せにできるのは悝世しかいないもんね。俺がどれだけ頑張っても悝世を超えることはできなかったから」
「ご、ごめん……なさい」
「謝ることじゃないよ。だって、俺もずるいとこあったし。依茉ちゃんが悝世のこと好きってわかってて気持ち伝えたわけだし。振られて当然だよ」
「で、でも……っ」
「あわよくばさ、依茉ちゃんの気持ちが悝世じゃなくて俺のほうに傾いてくれたらいいなーとか思ってたけど。依茉ちゃんの悝世への気持ちはそんな簡単に傾くものじゃないもんね」
「っ、」
「無理やり振り向かせたり、奪おうなんてしたら依茉ちゃんが傷ついて悲しむだろうから。それだけはしたくないって思うんだ」
瑠衣くんはそのまま話し続ける。
「だから、俺のことはほんとに気にしないで。2人のこと応援してるからさ。まあ、悝世が依茉ちゃんを泣かすようなことしたら黙ってないけど」