芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
すると悝世がすぐさま。
「泣かすようなことしないし。ってか、瑠衣が奪う気でもぜったい渡さない自信あるから」
わたしの肩を抱き寄せて言った。
うん、ここまでだったらすごくかっこいいセリフだよ?
ここで終わってくれたらものすごくよかったよ?
肩を抱き寄せただけかと思えば、急に顎をつかまれて無理やり悝世のほうを向かされて。
「わーー、そんなの見せつけられても困るなー」
瑠衣くんの前だっていうのに。
こんなパフォーマンスしなくていいのに……!
「これくらいしとかないとね」
最後にチュッとわざと音を立てて一瞬、唇に触れた熱が離れていった。
「なっ、ぅ……ぁ……」
顔から火が出そう、沸騰しそう。
穴があったら入りたい、ないなら掘りたい。
「依茉ちゃん顔真っ赤じゃん」
「見ないでくれる?俺のかわいー依茉なんだから」