芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



メイドはあえて言わずに。

喫茶店でも間違ってないし。



「へぇ。フツーの喫茶店?」


「う、うん」


ただ、わたしみたいなのがメイド服を着るのが残念すぎるだけで。



「……シフトは?」


「午前中だけ、かな」


「んじゃ、依茉のクラスいってもいい?」


「うぇ……?く、くるの?」


「ダメ?」


ど、どうしよう。
ここでダメって言ったらおかしいって思われるかな。


でも、メイド服の姿で会いたくないし……。
絶望的に似合ってないから。



「う、えっと、だって悝世が来ちゃったら、女の子たちみんな騒いじゃう…もん」


我ながらいい理由思いついた。

これなら納得してくれそう。



「……別に騒がれないと思うけどね」


「さ、騒ぐよ。執事服の悝世が来たらみんなメロメロになっちゃうもん…っ」

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