芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「俺、依茉に触れてないとたぶん死ぬ」


ずるいことばっかり。

簡単にドキドキさせられちゃう。


心臓がギュウッてなって、身体中の血液がドバッと一気に心臓に集まってる。



「い、今はダメ……っ」


「……じゃー、今じゃなきゃいーの?」


わかってるくせに。

悝世の甘えたなわがまま断れないもん。



「い……いよ」


あぁ、言っちゃった。
これは寝るとき悝世が満足するまでぜったい離してもらえない。



「……寝るときたのしみ」



フッと笑って、やっと離れていってくれた。


しずまれしずまれ、心臓の音……!


悝世のペースに流されてばっかり。
嫌だって拒否もできるけど、悝世のずるいところはわたしが拒否しないってわかってるところを攻めてくる。



「ねー、依茉」


「な、なに?」


「晩ごはん何作ってんの?」


シャツを着ながらなんとなく会話。

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