芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
「……依茉って独占欲強いよね」
「うっ、だって…、わたしの悝世…だもん」
付き合う前までは、他の人に取られたくないと思っても口にできなかったけど。
彼女になった今は素直に言えるようになったような気がするの。
「ん、そーだね。
俺はかわいー依茉ちゃんのものだもんね」
「ぅ……っ」
ちゃんと素直になったら悝世はこうやってとことん甘やかしてくれるから。
こうして、この日の夜は眠りに落ちた。
そして迎えた文化祭当日。
悝世は午前中とりあえずどこかでサボるって言ってたので、なんとかわたしのクラスに来ることは防げた。
わたしの午前中の仕事が終わったら連絡する約束。そのあと2人で文化祭を回る予定。
「あらあら、どうしたの依茉さん。ニヤニヤしちゃって〜」
「み、未来ちゃん…!えっ、わたしそんなニヤニヤしてたかな!?」