芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「ほら、リップも塗って。可愛いんだからもっと自信持つこと!」


最後に未来ちゃんから誕生日にもらったピンクのリップを塗って。



「うぅぅぅ……やだやだ」


「うなってもダメ。依茉はクラスの看板背負ってるんだから〜!ほら見てごらんよ、クラスの男子とかみんな依茉のほう見てるよ?」



「何やってんだよあのブスって悪口言ってるんだよ…」


「被害妄想ひどすきだから。ちゃんと笑顔で接客しなきゃダメだからね?せっかくの可愛い顔が台無しになるから!」



はぁぁ、もうすぐ始まっちゃう。


時計を見たら文化祭が始まるまであと15分を切ってる。


ちなみにわたしたちの学校は外部の人も参加オーケーなので毎年かなり盛り上がってる。



今すぐ教室から脱走したいけど、そんなことしたら未来ちゃんに怒られちゃうし。

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