芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



連れ出される寸前、そんな声が聞こえた。


「小芝さん、午前からシフト入ってるんだよ。抜けられたら困るんだけど」


止めに入ったのは、文化祭の実行委員でもある丹羽くん。



「すぐに戻ってくるならいいけど。もうすぐ文化祭始まるし、小芝さんにはいてもらわないと困るから、連れ出さないでもらえるかな?」



別にわたしがいなくて困らないような。

むしろいないほうがクラスの売上も上がるんじゃ。



「……はぁ。俺いますごく機嫌悪いの」


「神崎くんの機嫌が悪いのと小芝さんを連れ出すのは関係ないよね?」



「……いや、カンケーあるから」


ま、まずい……!

悝世の不機嫌度マックス…。

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