芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



***


そんな生活がまた1週間続いたある日。


放課後、教室の清掃でゴミ当番が回ってきたので、外に捨てにいったとき。



「あの、彼女がいるのはわかってるけど……!わたしどうしても諦められないくらいすきで……!」


偶然通りかかったところで、誰かが告白してる場面に遭遇。



どうやら告白してる子は彼女持ちの男の子に告白をしてるっぽい。


盗み聞きなんてよくないし、自分にはカンケーないからそのままスルーしようとしたんだけど。



「……悝世くんのこと、彼女よりすきって自信あるの」


思わず足がピタッと止まった。


え……、いま悝世の名前が聞こえた気がするのは気のせい……?



覗くつもりなかったのに、気になって物陰に隠れて声のするほうを見たら。



「彼女よりすきな自信……ね」


やっぱり……悝世がいた。

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