芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
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「ん……」
気づいたら部屋で眠っていた。
あれから悲しくて急いで学校を出て部屋に閉じこもった。
部屋に入った途端、膝から崩れ落ちて地面に座り込んで泣いてしまった。
どれだけ泣いても、涙が止まらなくて。
気づいたら泣き疲れてベッドで眠ってしまっていた。
部屋の電気もつけずにいたから真っ暗。
たぶんかなりの時間寝ていたことになる。
手探りでスマホを探して時間を確認してみたら夜の7時前。
散々泣いちゃったせいでまぶたがなんか重いし、突然入ってきたスマホの明るすぎる光のせいで目が痛い。
今日、悝世は仕事……だっけ。
まだ帰ってきてないみたいだからよかった。
こんな泣いてるところ見られたくないもん…。
悝世が帰ってくる前に、目を少し冷やしておかないと……って身体を起こした直後。
「……依茉?」