芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



***


「ん……」


気づいたら部屋で眠っていた。


あれから悲しくて急いで学校を出て部屋に閉じこもった。


部屋に入った途端、膝から崩れ落ちて地面に座り込んで泣いてしまった。


どれだけ泣いても、涙が止まらなくて。


気づいたら泣き疲れてベッドで眠ってしまっていた。



部屋の電気もつけずにいたから真っ暗。

たぶんかなりの時間寝ていたことになる。


手探りでスマホを探して時間を確認してみたら夜の7時前。


散々泣いちゃったせいでまぶたがなんか重いし、突然入ってきたスマホの明るすぎる光のせいで目が痛い。



今日、悝世は仕事……だっけ。


まだ帰ってきてないみたいだからよかった。


こんな泣いてるところ見られたくないもん…。


悝世が帰ってくる前に、目を少し冷やしておかないと……って身体を起こした直後。



「……依茉?」

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