芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。

たぶん、ほぼ無意識。


キスしてるとき、悝世の首筋に腕を回してた。



「……っ、それはずるいよ依茉ちゃん」


それに気づいた悝世が表情を歪めた。


そして最後に一度軽くキスをして、わずかに唇を離した。



「なんで、キスやめちゃう……の？」


これじゃ、わたしがものすごく欲しがってるみたい。


「んー……。俺もね、依茉ちゃんとキスしたいし触れたいよ。でも、そろそろブレーキきかないから」


「なんのブレーキ…？」


「……そこは聞かないところだよ依茉ちゃん」


「わかんない、もん……っ」



すると悝世は困った顔をして、頭を抱えた。


「依茉は俺が男だってわかってる？」


「わかってる、よ」


「だったら煽っちゃダメでしょ。
こっちは理性保つのに必死なんだから」



甘い雰囲気から一変。

身体を起こしてわたしから距離を取った。