芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「……やだ、離れちゃダメ」


とっさに悝世の身体にギュッと抱きついた。

いつもならぜったいしないのに。



「依茉は俺のことどうしたいの、殺す気なの?」


「えっ、そんなつもりはない、んだけど」


「まあ、俺がこの格好させてるのも悪いんだけどさ。今日に限って依茉ちゃんが従順だから困っちゃうね」


「まだ、悝世と離れたくない……の」


思ったことを素直に言ってみたら。

悝世が少しの間、何かを考えるように黙り込んだ。


かと思えば。



「それはさ……襲っていいってこと?」

「へ……っ?」


「散々煽った依茉が悪いから」


ふわっと抱き上げられて地面から身体が浮いた。



「……ベッド、いこーか」

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