芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



悝世はそう言ったけど。


ちゃんとわたしのペースに合わせて、不安にならないようにたくさんキスをしてくれて。


身体に触れてくる手も、ぜんぶが優しくて。



「ぅ……りせ……っ」


不安になって涙目になったら、すぐにそれを拭うような甘いキスを何度もしてくれる。


とことん優しくて、甘やかしてくれて。



「……はぁ、やばいね。うまく抑えきかないかも」


「ぅ……っん」


触れてくるたびに、自分のものとは思えない甘ったるい声が漏れる。



「声、我慢しなくていいよ。
依茉のかわいー声たくさん聞かせて」



甘い刺激と熱と。

それと少しの痛みと……。


今まで感じたことないものに、すべてのみこまれそうになる。


やがて意識がどんどん遠くなって、手放してしまいそうになる瞬間……。




「……愛してるよ、依茉」

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