芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



相変わらず悝世のペースに振り回されたまま、電車を使って近くのショッピングモールへ。


「うわ……人やば。酔いそう」



休みの日ということもあって、ショッピングモール内は人で溢れかえっていた。


悝世は人混みがものすごーく苦手。
基本1人でいるのが好きだから、そもそも外に出ることもそんなに好きじゃない。



「だから家で待ってたらよかったのに」


「はぁ……依茉の分身とかいないの?」


「はい??」


いや、分身とは??


「分身的なのが買い物に出てくれたら、俺は依茉のこと好き放題にして愉しむのに」


相変わらずよくわかんないこと言ってる。



「さっさと買い物して帰ろ。早く依茉のこと充電しないと今すぐバッテリー死にそう」


バッテリーって。
自分のことスマホみたいに言っちゃってるじゃん。

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