芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
これであとは家に帰るだけだったんだけど。
モール内を歩いていると、ふわっと甘いキャラメルの匂いがする。
「なんか依茉が好きなポップコーンのキャラメルの匂いするね」
悝世も同じことを思ったみたい。
「もしかして、ポップコーン屋さん来てるのかなぁ?」
いつもやってるわけじゃないんだけど、たまにモールの一部を借りてポップコーンを販売してるお店があって。
どうやら今日はたまたまやっている日に当たったみたいなので。
「ちょっと買いに行ってくるから、この荷物持って近くのソファにでも座って待ってて!」
ポップコーンに目がないわたしは、悝世に自分が持っていた荷物を押しつけてダッシュでお店へ。
すぐにゲットできるかと思ってたんだけど、人気のお店だからみんな買いに来てて、思いのほか時間がかかってしまった。