芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「ってか、依茉は危機感ないのがダメなんだよね、うんわかった」


「んえ?」


えっ、えっ?
なんか1人で疑問に思って、1人で解決しちゃってるじゃん。



「仕方ないから俺がベンキョー教えてあげるよ」


「え、え??」


いや、えっと、何か企んでいるような怪しい笑みを浮かべながら言われても。



「うん、いい返事だね。
んじゃ、明日から早速ね」


え、えっ。
まだわたし返事してないのに勝手に話進んじゃってるじゃん…!



「で、でも悝世、放課後は撮影あって忙しいんじゃ……」


「うん、ものすごーく忙しいよ。毎日眠いし撮影だるいしめんどいし」


「じゃ、じゃあ、わたしに勉強教えてる時間なんて無いんじゃ」


「無いけど。俺的に依茉と一緒にいられる時間が無くなるってこと=死ぬみたいなところあるから、わかるよね?」


「え、いや、えっとぉ……」


笑顔の圧力に逆らえず。

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