芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



結局、翌日から悝世に勉強を教えてもらうことに。


もちろん、悝世は忙しいので撮影が終わって帰ってきてからになるんだけど。



『あ、そーだ。帰ってきたら制服から着替えちゃダメだから』


なんて、意味のわからないことを言われて。


なんで着替えちゃダメなんだろう?と思いながら、帰ってきてから制服姿のまま。


悝世が帰ってくるのを待った。




そして夜の7時を過ぎた頃。


仕事を終えた悝世がわたしの部屋にやってきた。



「……へぇ、ちゃんと言われたとおり制服姿で待ってたんだ?」


わたしの姿を見るなり、かなり怪しい感じでニッと笑った。


うっ、ぜったい何かよからぬことを企んでる。


床にあるテーブルに教材を並べて、悝世がそのそばに座ったので、隣に座ろうとしたら。



「依茉が座るのはこっち」


「へ……っ、うわっ」


腕をグイッと引かれて、あぐらをかいて座る悝世の上に乗せられてしまった。

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