芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。



「り…せ、くすぐったい……っ」


腰のあたりが変な感じがして、
ゾワゾワしてくる感覚。



「……こんなかわいーの目の前にしたら我慢とかできなくなるもんでしょ」


「ぅ……っ」


容赦ない甘い刺激。



「……もっと、
俺のことでいっぱいになってよ」



ツーッと舌で首筋を舐められて
軽く噛まれたような感じがして。


一瞬だけチクッとして、悝世の肩の上に置いていた手にギュッと力が入る。



「……やっ、痛い……っ」


「……動くともっと痛いよ」


なんて言って、全然止まってくれない。


悝世の器用な手は、
わたしの頬を撫でたり、サイドを流れる髪を優しくクシャッとしてきたり。



「痛いの、やだ……っ」


悲しくもないのに、
なんでか瞳にジワッと涙がたまって。


そのまま控えめに悝世を見たら……。



「……ほんと煽るのうまいよね」

< 89 / 359 >

この作品をシェア

pagetop