芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
「あー、2人ともいたいた」
なんとびっくり。
そこにいたのは瑠衣くんで。
わたしたちを見つけるとにこっと笑って、こちらに近づいてくる。
「さっき依茉ちゃんのクラスに行ったら、依茉ちゃんの友だちが悝世と屋上にいるって教えてくれたからさー?」
チラッと悝世を見たら、さっきよりものすごく不機嫌度が上がってるのが顔からわかる。
「それにしても誰もいない屋上で2人で何してたのー?2人ともすごく距離が近いね」
そう言って、なぜかわたしの隣にストンッと座った瑠衣くん。
すると、悝世がすぐにわたしの身体を抱き寄せて瑠衣くんから離そうとしてくる。
「……なんで瑠衣がここに来てんの」
「依茉ちゃんに会いたかったからって言ったら怒る?」
「怒るどころか殺意湧いてくる」
「わー、それはこわいなあ」