芸能人の幼なじみと、内緒のキスしちゃいました。
2人を交互に見たら
悝世はムッとして睨んで。
瑠衣くんは変わらずにこにこ笑って。
「ちょっとくらい依茉ちゃんのこと貸してくれないの?」
「……死んでも無理」
「そんなに?
普段から人に興味や関心ないのにね」
「俺は依茉にしか興味ないから」
「へぇ、すごい独占欲だね」
悝世の機嫌が明らかに悪いのに、瑠衣くんは引くことをしなくて。
「悝世って確か今日この後すぐに撮影あるから早退だったよね?」
ニッと笑って、悝世から見えないように地面についていたわたしの手の上に自分のをそっと重ねてきた。
びっくりしたわたしは思わず反応しそうになったけど、瑠衣くんが人差し指を顔の正面に持ってきて、シーッて合図したから。
「……そーだけど。だから何?」
「ううん。
ただそれが確認したかっただけだよ」