雪の訪問者
相変わらず、忙しいな

ついさっき、取り扱った事件…喧嘩の詳細を記入していく

「あの…すみません…」

消え入りそうな声に驚き、僕はあわてて顔を上げる

目の前に、女性が立っている

多分、僕と同じ位の年代

背はそんなに高くない

白いコートに身を包み

少し長めの、緩やかにウェーブがかかっている髪型

「あ、ああ、ごめんなさい
どうしましたか?」

僕は、人目を引きそうな、ちょっと美人の彼女に声をかける

ちょっとどぎまぎして…

「あの…岩田くん?岩田くん、だよね?」

次に彼女にかけられた声に、僕は少なからず驚いた

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