俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
優しくされるたびに鼓動を速めてしまうのは、ときめきもあるけれど、困惑という理由の方が強い。
(ロイ騎士団長が、私を好きだというのはないよね。村一番の美女だったけど、王都の酒場のおじさんに鼻で笑われたし。それに今の私は男としてここにいる。惚れられるはずがない。それならどうして、急に優しくしてくれるようになったのか……)
アリスは騎士服に着替えを終えた。
今日は朝礼後に馬の世話をしてから朝食を取る。
その後は走り込みをして、剣と馬術の訓練だ。
任務もある。
大失敗の初任務後にも、危険の少なそうな仕事はさせてもらえ、今日は午後から夕方まで他の従騎士とともに裏門の門番を命じられている。
騎士団長の考えがさっぱりわからないアリスだが、ゆっくり悩んでいる暇はない。
水を張った洗面ボウルで手と顔を洗い、忙しい一日が始まった。
時刻は十一時になり、アリスは訓練場にいる。
障害物のバーや板壁が並べられていて、栗毛の牝馬にまたがったアリスは、軽々と飛び越えていった。
村では幼少の頃から馬貸しの仕事も手伝っていたので、馬の扱いには慣れている。
(ロイ騎士団長が、私を好きだというのはないよね。村一番の美女だったけど、王都の酒場のおじさんに鼻で笑われたし。それに今の私は男としてここにいる。惚れられるはずがない。それならどうして、急に優しくしてくれるようになったのか……)
アリスは騎士服に着替えを終えた。
今日は朝礼後に馬の世話をしてから朝食を取る。
その後は走り込みをして、剣と馬術の訓練だ。
任務もある。
大失敗の初任務後にも、危険の少なそうな仕事はさせてもらえ、今日は午後から夕方まで他の従騎士とともに裏門の門番を命じられている。
騎士団長の考えがさっぱりわからないアリスだが、ゆっくり悩んでいる暇はない。
水を張った洗面ボウルで手と顔を洗い、忙しい一日が始まった。
時刻は十一時になり、アリスは訓練場にいる。
障害物のバーや板壁が並べられていて、栗毛の牝馬にまたがったアリスは、軽々と飛び越えていった。
村では幼少の頃から馬貸しの仕事も手伝っていたので、馬の扱いには慣れている。