俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
仕切り直すように真顔を向ける騎士団長に、アリスは背筋を伸ばした。
「グレンとの任務を心配していた。それは嫌がらせをされていないかというものだったんだが、なぜあのようなことになった?」
どうやらお茶会後の任務の報告は、まだ受けていないようだ。
不思議に思われるのは当然で、アリスは緊張しながら事情を話した。
腕組みをして聞いている騎士団長の眉間に、皺が寄る。
「そんなことがあったのか。王太子殿下にご迷惑をおかけしてしまった。俺が謝罪に行かねばならないな」
「すみません……」
「お前のせいではない。グレンと警備にあたらせたのは、やはり間違いであった。あいつは思い込みの激しいところがある。今後はますます一緒にさせられない」
頭の中で騎士たちに割り当てる任務の組み換えでもしているのか、騎士団長は難しい顔をして、ランプの炎に視線を止めている。
迷惑をかけてしまったとアリスが体を縮こまらせていると、突然、騎士団長が吹き出した。
キョトンとするアリスに、笑いながら言う。
「あの時、執務室にいたんだが、フランから知らせを受けて駆けつけたんだ」
「あっ……」
「グレンとの任務を心配していた。それは嫌がらせをされていないかというものだったんだが、なぜあのようなことになった?」
どうやらお茶会後の任務の報告は、まだ受けていないようだ。
不思議に思われるのは当然で、アリスは緊張しながら事情を話した。
腕組みをして聞いている騎士団長の眉間に、皺が寄る。
「そんなことがあったのか。王太子殿下にご迷惑をおかけしてしまった。俺が謝罪に行かねばならないな」
「すみません……」
「お前のせいではない。グレンと警備にあたらせたのは、やはり間違いであった。あいつは思い込みの激しいところがある。今後はますます一緒にさせられない」
頭の中で騎士たちに割り当てる任務の組み換えでもしているのか、騎士団長は難しい顔をして、ランプの炎に視線を止めている。
迷惑をかけてしまったとアリスが体を縮こまらせていると、突然、騎士団長が吹き出した。
キョトンとするアリスに、笑いながら言う。
「あの時、執務室にいたんだが、フランから知らせを受けて駆けつけたんだ」
「あっ……」