俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「入れてやる。ただし仮入団だ。合格者には正騎士の下に就く従騎士の身分を与えるが、お前はさらに下の従騎士見習いだ。訓練に加え、宿舎の掃除もさせる。弱音を吐いたら追い出すぞ。アリュース、それでもやるか?」
「は、はい。もちろんです。ありがとうございます!」
喜びに破顔したアリスは、急いで立ち上がると頭を下げた。
その肩に、騎士団長の右手がかけられる。
「俺の訓練は厳しいぞ。覚悟しておけ」
どことなく楽しそうな口調で言った騎士団長は、アリスから離れて他の騎士たちに指示をする。
「合格者と見習いに、入団の説明をしてやれ」
「はっ」
直角に肘を曲げた右腕を胸の前に出すのが、騎士団の敬礼らしい。
それを見て真似をしたアリスは、訓練場から出ていく騎士団長の勇壮な後ろ姿を見送った。
(ロイ騎士団長は統率力があって、頼もしい人。素敵な上官の下で働けるなんて、幸せなことよ。期待を裏切らないように努力して、早く見習いを卒業しないと)
これから始まる騎士生活が楽しいものであると信じ、アリスは目を輝かせている。
そんなアリスに他の騎士たちはなぜか哀れみの目を向けていて、それにまったく気づかぬアリスであった。
「は、はい。もちろんです。ありがとうございます!」
喜びに破顔したアリスは、急いで立ち上がると頭を下げた。
その肩に、騎士団長の右手がかけられる。
「俺の訓練は厳しいぞ。覚悟しておけ」
どことなく楽しそうな口調で言った騎士団長は、アリスから離れて他の騎士たちに指示をする。
「合格者と見習いに、入団の説明をしてやれ」
「はっ」
直角に肘を曲げた右腕を胸の前に出すのが、騎士団の敬礼らしい。
それを見て真似をしたアリスは、訓練場から出ていく騎士団長の勇壮な後ろ姿を見送った。
(ロイ騎士団長は統率力があって、頼もしい人。素敵な上官の下で働けるなんて、幸せなことよ。期待を裏切らないように努力して、早く見習いを卒業しないと)
これから始まる騎士生活が楽しいものであると信じ、アリスは目を輝かせている。
そんなアリスに他の騎士たちはなぜか哀れみの目を向けていて、それにまったく気づかぬアリスであった。