俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
横になるとすぐに睡魔に襲われ、アリスの瞼が下がる。
そこにノックの音が響いた。
こんな時間に誰だろうと思いつつも、意識は半分、夢の中を彷徨っており、アリスは目を開けられずにいる。
応対に出てくれたのはパトリックのようで、本を閉じてドアを開ける音がした。
「アリュースはいるか?」
そう問いかけた訪問者の声は、聞き覚えのある先輩従騎士のものである。
「今寝たところなんですが……」
「起こせ。ロイ騎士団長がお呼びだ」
起こされずとも、アリスはすぐに目を覚ます。
騎士団長と聞いて条件反射のように身を起こし、痛みに呻いた。
(なんで夜中に呼ばれるの!?)
ひょっとして午後の訓練を早めに切り上げたことについて叱られるのではないかと、アリスは危ぶんだ。
医師長から騎士団長に話してくれるはずだったのに、伝え忘れたのではないかと思ったのだ。
「そういうことだから、急いで騎士団長の部屋に行けよ」
それだけ言い残すと、先輩従騎士は去っていき、アリスは急いでベッドの足元に置かれていた騎士服を手に取る。
そこにノックの音が響いた。
こんな時間に誰だろうと思いつつも、意識は半分、夢の中を彷徨っており、アリスは目を開けられずにいる。
応対に出てくれたのはパトリックのようで、本を閉じてドアを開ける音がした。
「アリュースはいるか?」
そう問いかけた訪問者の声は、聞き覚えのある先輩従騎士のものである。
「今寝たところなんですが……」
「起こせ。ロイ騎士団長がお呼びだ」
起こされずとも、アリスはすぐに目を覚ます。
騎士団長と聞いて条件反射のように身を起こし、痛みに呻いた。
(なんで夜中に呼ばれるの!?)
ひょっとして午後の訓練を早めに切り上げたことについて叱られるのではないかと、アリスは危ぶんだ。
医師長から騎士団長に話してくれるはずだったのに、伝え忘れたのではないかと思ったのだ。
「そういうことだから、急いで騎士団長の部屋に行けよ」
それだけ言い残すと、先輩従騎士は去っていき、アリスは急いでベッドの足元に置かれていた騎士服を手に取る。