俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
医師長から、他の騎士に受け入れてもらうための雑用だと教わった時は、騎士団長の配慮に感謝していた。
けれども、訓練後の疲労した状態で必死に洗った皿に文句をつけられると、反論したくなる。
とは言え、見習いの分際で意見するわけにいかず、頭を下げた。
「すみません。気をつけます」
「不服そうだな」
口だけの謝罪であることを見抜かれてしまったが、追及されることはなかった。
「まぁいい」と許され、これで用事は済んだかと、アリスは気を緩める。
その直後に信じがたい命令を下された。
「服を脱げ」
(今、なんて……?)
脱げと言われたような気がしたが、聞き間違えだろうかと、アリスは目を瞬かせる。
「えっ?」と聞き返せば、真顔の騎士団長が椅子から立ち上がった。
「騎士服を脱げと言ったんだ。早くしろ」
「ええっ!? ど、どうして……」
性別を疑われているのではないかと危ぶみ、アリスは肝を冷やす。
思わず騎士服の胸元を握りしめ、片足を引くと、騎士団長が片眉を上げた。
「なにを嫌がっている。筋肉の付き具合を確認するだけだ」
(そういう意味で言ったのね。よかった……)
けれども、訓練後の疲労した状態で必死に洗った皿に文句をつけられると、反論したくなる。
とは言え、見習いの分際で意見するわけにいかず、頭を下げた。
「すみません。気をつけます」
「不服そうだな」
口だけの謝罪であることを見抜かれてしまったが、追及されることはなかった。
「まぁいい」と許され、これで用事は済んだかと、アリスは気を緩める。
その直後に信じがたい命令を下された。
「服を脱げ」
(今、なんて……?)
脱げと言われたような気がしたが、聞き間違えだろうかと、アリスは目を瞬かせる。
「えっ?」と聞き返せば、真顔の騎士団長が椅子から立ち上がった。
「騎士服を脱げと言ったんだ。早くしろ」
「ええっ!? ど、どうして……」
性別を疑われているのではないかと危ぶみ、アリスは肝を冷やす。
思わず騎士服の胸元を握りしめ、片足を引くと、騎士団長が片眉を上げた。
「なにを嫌がっている。筋肉の付き具合を確認するだけだ」
(そういう意味で言ったのね。よかった……)