シンフォニー ~樹
樹達の夏休み 予約していたハワイ旅行を キャンセルした二人。
「まだ お祖父ちゃんのお骨が あるんだよ。家空けたら 寂しがるよ。」
楽しみにしていた旅行なのに 恭子は樹に キャンセルを促す。
「恭子、本当にありがとうね。俺 恭子に相当 救われているよ。」
樹は正直に 恭子に感謝する。
優しく首を振る恭子は、
「私 樹さんが辛い時 泣いてばかりで 何もできなくて。反省しているの。」
と健気なことを言う。
可愛くて、愛おしくて。
お祖父様が亡くなった後 ただ抱き合って眠っていた二人も 最近また 愛を交わすようになっていた。
若い体は正直で。
すぐに熱く目を覚ましてしまう。