シンフォニー ~樹
翌日は、朝から 何枚も 写真が送られて、また樹を 苦笑させる。
ディズニーのキャラクターと 一緒に撮った写真。
楽しそうな笑顔は、あまりにも幼くて。
樹を躊躇させる。
このまま 踏み込んでしまって、本当に大丈夫なのかと 不安になってしまう。
恭子は、樹を ただのお兄さんとしか 思っていないのではないか。
樹が感じた好意は 気を許したお兄さんへの 好意かもしれない。
健吾も こんな気持ちで 絵里加を待っていたのだろうか。