如月くんは私をひとりじめしたい

季節もすっかり夏で、うだるような暑い日が続いている。




「小春ちゃん、コンビニ寄らない?」

「いいよ」


付き合って1週間も経ってないけど、手は繋げるようになった。

毎日、手を触る練習させられたからね…。


「私、これ買お」

「それじゃあ、僕も」


如月くんは私と同じアイスを買った。




「小春ちゃんってセンスいいね。美味しいよ!」

「そうかな?」


なんとなく、チョコアイスがいつもより甘く感じる。

チョコ変わったのかな?

それとも……。

如月くんの方をちらっと見た。

カレシがいるから、かな?



「どうしたの?」

「美味しいなって思って」

「うん、美味しいね」


如月くんは微笑んでくれた。

やっぱりカッコいいな。

さすが学校イチのイケメンだよね。

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