如月くんは私をひとりじめしたい

「その点、小春ちゃんは違うじゃん?如月っちの全部を知った上で一緒にいるから期待してるんだよ」


笹山くんは辛そうに笑った。


「あいつが辛いとき、俺、何にも出来なかったからさ、あいつが楽しそうに笑ってる姿見ると安心するんだ。小春ちゃんには本当に感謝してる」

「そんな…」


感謝するのはこっちの方だよ。

私は如月くんのお陰で少しだけだけど、変われたような気がするし。

何より毎日楽しいから。


「私、絶対に如月くんの思い出に残る誕生日にするね」

「うん!」


こんなこと聞いたら頑張るしかないね!

如月くんの今までの人生分、思いっきりお祝いして、幸せになってもらえるように頑張るぞ!


「笹山」

「るーが呼んでるから行くね」

「うん!ありがとう」


如月くんが幸せな気持ちになってくれることって何なんだろう。

というか、好きな物とか場所ってあるのかな?

まずはそこから聞き出さないと!!

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