如月くんは私をひとりじめしたい

とりあえず如月くんの誕生日は監禁されるらしいのでプレゼントだけは買っておこうと思う。

なんだこの理由。

私って、意外にヤバイやつなのかもしれない。


「安藤さん~!放課後、暇?」

「ごめん、ちょっと如月くんの誕生日プレゼント買いに行かなきゃいけないの」

「了解。また今度一緒に帰ろ」

「うん」


有村さんと校門の所で別れると、早速ショッピングモールに向かった。

私も恋してからおかしくなっちゃったな。

恋は盲点って言うけど、結構本当なのかも。

今日は悩んでても仕方ないし、意地でも決めなきゃ。

如月くんが喜びそうなものを必死で選んで回った。

おしゃれな店からちょっと変わった店までショッピングモール中。


「安藤さん?どうしたの」

「東雲くんこそ、どうしたの?」


たまたま東雲くんと会ってしまった。

あろうことか、フードコートで。

誰もいないだろうと思って、がっつりラーメン食べてた…。

東雲くんはびっくりしたみたいに私とラーメンを交互に見ている。

もう、見ないで!
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