如月くんは私をひとりじめしたい
抱きしめて、如月くん。

ピンポーン。インターホンを鳴らす。

如月くんの家に来るのは久しぶりだ。


「はーい。小春ちゃん、いらっしゃい」


ニコニコした如月くんが出てきた。

なんか、可愛い。

見れば見るほど子犬に見えてきて、なんかなでなでしたくなった。


「さ、上がって」

「お邪魔します」


カーテンは閉まりきっていて、部屋は薄暗い。

それに辺りにはムチとか、首輪とか、手錠とか、物騒な物が散乱している。

私、生きて帰れるかな。


「小春ちゃん。ちょっと目つむって」


言われるがまま目を閉じると、目に何かを巻かれた。

ん、これは目隠し?
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