如月くんは私をひとりじめしたい

如月くんは遠くの方を見つめていた。

さっきから気になってたんだけど、ちっとも目を合わせてくれない。

ちょっとぐらいこっち向いてくれてもいいのに!


「如月くん!」

「ん?」

「私を見て」

「見てるよ」

「ちゃんと見てよ!」

「うん」


如月くんは私の目を見て、軽く微笑んでから唇を重ねた。


「…もう」

「こういうことじゃないの?」

「別にいいけど…」


別にキスすることが嫌な訳ではない。

でも、さすがに頻繁過ぎて恥ずかしいなとは思う。
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