如月くんは私をひとりじめしたい
やめようよ、如月くん。
「小春ちゃん、好きだよ」
妖艶な笑みを浮かべた如月くんは私の茶色の髪をさらさらと触る。
その如月くんにうっとりした私はそっと目を瞑り、唇を重ねる。
と、急に頭がふわふわとした何かに付いた。
目を開けると、そこはベッドで如月くんは私を押し付けた。
「あ、ちょ、如月くんっ……んっ」
「ふふ。ほんとに僕の小春ちゃんは可愛い」
そしてもう一度、唇を重ねた。
―――時は少し遡る。