如月くんは私をひとりじめしたい

「そ、そういう……ことだよね」

「何それ。まあいいよ。やめてって言ってもやめないから」


今日の如月くんは意地悪だ。

いつもは王子様って感じで私が拒むことはしないはずなのに、今日は違った。


「意地悪だよ…」

「…好きな子と家に2人きりのシチュエーションに耐えてるんだからそれぐらい許してよね。僕にだって人並みに性欲があるんだから」

「……っ」


顔を真っ赤にして言うもんだから、なんだか私まで恥ずかしくなった。

やっぱり今日の如月くんは意地悪だ。でもそれ以上に甘くて、ストレートに色々言ってくる。


「………いいよ」

「え?」

「如月くんに何されても拒まないよ」


如月くんは一瞬固まって大きな溜め息を漏らした。


「小春ちゃんはほんとに不意に爆弾投下してくるから…やみつきになるんだよね」

「………っ!?」



さっきのキスとうって変わって、噛みつくようなキスをされた。
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