如月くんは私をひとりじめしたい

また流されてしまった。

だめだって分かってるけど、可愛い顔してるからついつい甘やかしちゃうんだよね。

甘いよね、さすがに。


「だ、だめ!!!!」


如月くんを引き離して、自分の口を手で覆ってガードした。

如月くんはいかにも不満そうに頬を膨らました。


「スキンシップは節度を保たないと!私たちまだ学生だよ?」

「それが何?」


何言ってるか分かんないみたいとでも言いたげな顔をした。

愛されてるって感じはもちろんするし、嬉しいけど、やっぱりわきまえないと。


「わ、私は過度なスキンシップは大学生になってからって決めてるから…!」

「キスは過度に入るんだね。散々してるのに」

「だって、如月くん、そういう雰囲気に持ち込もうとするじゃん!」

「あ、バレてたか」

「バレてたか、じゃないよ!ふざけてるんなら、もう帰るからね」


分かりやすく頬を膨らませると、如月くんは優しく抱きしめてきた。



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