如月くんは私をひとりじめしたい

「なんで見てくれないの?」

「………はぁ、本当に小春ちゃんは可愛い」


いや、すごい長い溜め息ついてきたよね?


「そんな可愛いパジャマなんて来て、僕をどうしたいわけ?半殺しにしないで欲しいよ」

「えっと、如月くんに可愛いって思われたいだけだけど?」

「そういうとこだよ、小春ちゃん」



如月くんの言っていることの意味が分からなかった。

私、なんか変なことでも言ったのかな。


「まあ、いいよ。もう寝よっか」

「うん」


如月くんはベッドに入ると、私の分のスペースを開けてくれた。

やっぱり一緒に寝るんだね。

恥ずかしさを覚えながら、如月くんのところに行くと、ぎゅっと抱きしめられた。



「小春ちゃんから僕の匂いがする」

「そりゃそうだよ。如月くんのを使ったんだから」

「一緒の匂いさせて、一緒のベッドで寝るなんて僕たち夫婦みたいだね」

「ちょ、変なこと言わないでよ、恥ずかしいから……!」

「全然変じゃないじゃん。それとも小春ちゃんの未来に僕はいない?」



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