如月くんは私をひとりじめしたい
「私も、如月くんのこと好き。大好き。前よりも今の方がずっとずーっと!」
そう言って、微笑んだ。
如月くんは唇を噛んで、私をまっすぐ捉えた。
「小春ちゃん、僕はもう一度誓うよ。小春ちゃんへの愛は永遠に変わらない。僕は君を愛してる」
如月くんは何処からか4本の薔薇の花束を取り出して、私に差し出した。
「いつか、ちゃんと誓うから。それまではこれで我慢して」
赤い薔薇はとても綺麗だった。
「これ、どこで…」
「事前に買ってたんだ。バレないようにするために大きい鞄に入るよう、色々手間取ったんだよね」
あと、それ造花だから絶対枯れないよ、と付け足した。
絶対枯れない、気持ちは変わらないってことかな。
気持ちが高まって、如月くんに抱きついた。
「ありがとう。すごく嬉しい……」