如月くんは私をひとりじめしたい

東雲くんと別れて、如月くんのところへ行った。

いつもなら色んなことを話してくれるのに、今日は黙ったまま。

如月くんの様子が変だ。


「如月くん、どうかしたの?」

「小春ちゃんが話してた男、誰?」

「東雲くんだよ。一緒に文化祭の実行委員やることになったんだ」

「ふーん…」


さらに如月くんが不機嫌になってしまった。


「…絶対にそいつを好きにならないでね?」


「ならないよ」

「絶対だからね?」

「…うん」


圧が怖いんだけど…。

やっぱり過保護なのかな?

いや、なんか重い?

気のせいだよね。
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