如月くんは私をひとりじめしたい

「如月のカノジョってあれ?」

「なんかイメージと違う」


私だって、こんな展開になると思ってなかったよ。

でも、好きか嫌いかって言われたら好きだと思う……。



「小春ちゃん、帰ろ」

「あ、うん」


また注目されちゃった。

なんか慣れないな。


「どうしたの?」

「あ、いや、なんでもない」


如月くんと付き合ったことで目立ちすぎて嫌だなんて、言えない。


「隠し事?悲しいな、僕は小春ちゃんのカレシなのに」


子犬みたいな目で見つめられた。

くっ……、イケメンって罪!


「あのね、目立ちたくないなって思ったの…。私、すごく地味だから慣れなくて」


如月くんは立ち止まって、下を向いた。

え、どうしたんだろう。


「小春ちゃんが地味?そんな認識おかしいよ。
小春ちゃんは宇宙一可愛い女の子だよ」


そんなこと言われたの始めてて驚いた。


「如月くんって変わってるね。
こんな私を可愛いだなんて…」


「こんな私なんて言わないでよ。
小春ちゃんのことは僕だけが好きでいるから、それじゃあダメかな?」


「ううんっ、私にはもったいないくらいだよ!ありがとね、如月くん」

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