如月くんは私をひとりじめしたい

そんな文化祭も終わりを迎えようとしていた。


「今回の模擬店グランプリ、優勝はコスプレカフェです!」


えっ?

しばらくの間、沈黙が続いているとある男子が叫んだ。


「よっしゃあ!!!!」


それに続くように他の人も叫び出す。

私は有村さんと東雲くんの方に近づき、ハイタッチを要求した。


「ほら、有村さん」

「はいはい」

「東雲くんも」

「うん」

「優勝おめでとう!」


ぱちんっ。
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