如月くんは私をひとりじめしたい

会場に戻り、如月くんを捕まえると、もう一度会場を出た。

もしも違ってたら如月くんが大恥かいちゃうから、人がいないところに行かないと。


「小春ちゃん、どうしたの?」

「あのね、私、如月くんに聞きたいことがあるの」

「なぁに?」

「如月くんってヤンデレなの?」


如月くんは軽く笑って空を見上げた。

…と思った矢先、ダンッと私の横の壁に手をついた。


「誰から聞いたの?」

「…元カノさん」

「余計なことしやがって…」

「え?」

「何でもないよ」

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