如月くんは私をひとりじめしたい
如月くんは私をひょいっと持ち上げると、そのまま教室までお姫様抱っこをして行った。
すっごく恥ずかしい。
どうか誰も来ませんように!
まだ皆は盛り上がっているみたいで、私は肩を撫で下ろした。
教室に着くと椅子に下ろされ、着替えが入った鞄を渡された。
「ほら、あっち向いてるから着替えて」
「あ、うん…」
そうは言われても如月くんがいると思うと恥ずかしくて着替えられない。
その気持ちを消すため、早く着替えた。