虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
田中くんが迎えに来てくれた。
学校以外で会うなんて。。凄く緊張してしまう。

スカートをはいて女子アピール。

田中くんがわたしをジッと見てる。

はっ恥ずかしい。。。

「行こっ!」

そう言って田中くんが手を出した。

えっ?手を繋ぐってこと??

わたしは、ハニカミながら手を彼と重ねた。

優しくキュッと握ってくれる大きな手のひらに、ドキドキしてしまう。

彼の横顔をチラチラ見ながら。
ドキドキと高鳴る心を落ち着かせてた。

「僕の好きな場所に行かない?」
わたしの顔を覗き込むように話してきた。

「うん!行ってみたい。」

田中くんが好きな場所。
特別感満載だな。

ダッダッダッダッ!

凄い勢いで、誰かが私の目の前に立った。

田中くんも足を止めた。

私は、目の前の誰かを
足元から目線を上にあげながら誰なのかを確認した。

えっ!!!安井!
な、なっんで?!

田中くんは、何も言わず手をギュッと握る手が強くなって、でも、黙って見てる。

「何?びっくりした。」

「そうゆう事か。。
お前こそ嬉しいんじゃないの?!」

そう言いながら、手を繋いでる位置に目をやった。

私は、何故が胸が痛くて手を離そうとしてしまったけど、田中くんは、変わらずにぎりしめていた。

「そ、そうだよ!嬉しいよ!だから?何よ!
智也くんには、関係ないよね?」

「智也…くん??」
ぼそっと、田中くんが呟いた。

あっ、ちがう!

私、、言い訳ばかり考えてしう。
最低な私がいる。

安井は、私の目をとらえてあ
強く見つめてきた。

言葉を飲み込んで、安井の目から目が離せない。

田中くんの手が緩んで、スッと手が離れた。

安井から目が離せない。
最低な私がいる。

「高木さん、僕は帰るから。安井と
ゆっくり話したら?」

「えっ?ダメだよ!だって。。」

「今日、本当に僕でよかったの?


変わらない優しい目で話す田中くんに
胸が痛い。
私は、最低だ。

「ちがう。ほんとに今日は。」

私は、田中くんの腕をつかんだ。

安井は、そのまま立ち尽くした。

「学校で聞くっていったじゃない。
いこっ!田中くん。。」

何故か、涙が出てくる。

田中くんに失礼だからか、安井に対してか。
わかんない。

「行っておいで。僕はまた、次回を楽しみにしてるから。」

田中くんの顔を見上げた。
ほんとに、私は、最低。
安井が好きなんだって。
一緒にいたいのは、安井なんだって。

今、気がついた。。

田中くんに深く頭を下げて、
安井の所へ向かった。

「智也くん。。」

安井が振り向いた。その目は、悲しさと今まで見たことのない深い優しさが混ざったような目が、また、私の目を捉えた。

「私は、、、智也君と居たい。
私が、はじめての事ばかり、してくるから。
私、、どうしたらいいかわかんなくて。
目が見たい。近くに来て欲しい。。


安井は、私の目を捉えたまま、目の前に立った。今、私だけを見てる。

からかっていたとしても、もういい。

私は、安井が好きだ。。

魂が絡み合うような喜びを感じてた。




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