虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
私は、2組になった。

同じ中学からは、仲良しの理恵ちゃんだけで、理恵ちゃんは1組。

私の席は真ん中辺りの一番後ろ。

クラスには知らない子ばかりで
中々話せないなぁ。

ドスっ!!

ローカの窓側の一番後ろの席から
すごい勢いでカバンを置く音にそちらを向いた。

横顔は、私の好きな芸能人に似ていて
思わずボーっと見とれてしまっていた。

「何か用があるの?」

えっ!?
しまった。。

「ごめんなさい。。ただ、ちょっと見ただけ。」

「何、それ?」

ちょっと、バカにしたような、面倒くさそうな言い方で言ってきた。

「ごめん。。
あっ…。私、高木 結菜っていいます。」

…。…。で?

ってゆう心の声が聞こえてきちゃうような
顔で、こちらを見てる??

‥これ以上話すのは、やめておこう…。

私は、下を向いて席に座った。

私の左隣の人は男子。。か。。
と。思った瞬間

「おはよう。」

優しい声で、挨拶をしてくれた。
その子の顔を見てみたら
優しい目をして微笑んでくれていた。

よかった。。優しそうな人で。

少し、安堵して肩を下ろした。

ガタッ!!ドスドス!

勢いよく椅子から立って
すごい勢いよく歩いてくる音がした

「なぁ!!」

バンっっ!!

私の机に両手を叩きつけた人がいる。

あまりにびっくりして

身体がぴくっと跳ねたようになり
ゆっくり顔を見上げてみた。

‥?さっきの窓側男子。

目があった。

「なっ…何?…」

「あんた、失礼な人だな。」

目を離すことなく、グッと突き刺すように見てきた。

胸がザワついた。

「何?急に?何?」

彼は、目を離すこと無いまま
無言でいた。

心臓が嫌な音をたてる。

そうだ。。父もそうだった。。

震えがくる。嫌だ。早くあっち行って!
心は叫ぶものの、声にはならない。。

彼の目から漸く逃れたと思った時には
彼も席に戻っていた。

心臓がドクドクゆう。
最悪だ。

『あんなやつと、1年も同じクラスなんて。。』

「大丈夫?顔色わるいよ。」
隣の彼が話しかけてきた。

「あいつあんなだけど、ほんと憎めないやつでさ。中々、人思いなんだよ。」

…そうなんだ。でも、私は仲良くなりたくはないや。

また、声にはならない。
言いたいこと、飲み込むのは得意。

「そうなんだね。」

とりあえず、波風立たせないように
笑って。そう答えて合わせていたらいい。

私は
小さくため息をついて、窓の外に目をやった。
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