虹色の恋~私の心の扉を開いたのは君でした。~
私は、安井がすきなんだと確信した。
歩の優しさに甘えていただけなんだって。

歩、ごめんなさい。。ありがとう。
雨がパラパラと音を立て降りだした。

歩が駅まで送ってくれた。
お互い無言のままだった。
駅について歩がニコッと笑い手を振った。

「なんかあれば、僕んとこにおいで。
僕は。いつでも待ってるから。」

いつも、どんな時も優しい。歩。

涙が溢れそうになったけど
都合の良い私の涙はだめだって。

私のできる精一杯の笑顔で

「また、明日学校で!ありがとう!」
ホントにありがとう。。

私は、安井に電話した。
すぐに電話にでた。

「明日、学校に行く前に会いたいよ。」
私はそう伝えた。

「うん。わかった。」
すぐ返事してくれた。

待ち合わせ場所は、学校の近くにある公園だった。

朝、始発に乗って公園に向かう。
昨日からパラパラと雨が降ってる。

公園に着いたら安井はもう待ってくれてた。

多分、女子が朝早く公園にいたら危ないから。だと思う。

お互い目があって、
「おはよう〜。」と挨拶をした。

目を離さないまま、安井の近くに近づいた。
多分、今、私も。安井も同じ顔をしていると思う。

お互いニコッと自然に笑顔になっていた。
あれ?気がついたら雨が止んでた。

「あっ!」
驚いたような声をだし
安井が空を見上げて指さした。
 私は、指さした方を見上げてみた。

…虹。虹だ。

綺麗で大きな虹がキラキラ光ってるように見えた。
私の後押しをしてくれてるみたいだった。
心の闇すら明るく受け止めてくれる。
そんな。
「私やっぱり安井が好き。」

そうゆうやいなや。私の手を握り私を
引き寄せた。

好き。なんて言葉なくても、
同じ気持ちなんだって今は強く感じる。
「不安だった。自分を誤魔化して。
ごめん。俺も。好きだよ。」

恥ずかしそうにそう答えてくれた。

朝の心地よい風と
眩しいぐらいの朝日を浴びながら、
二人だけの虹を見上げた。


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