となりのオオカミくん
新しい部屋に荷物など一式を運び終えた私は、ゆっくりとベッドの縁に腰掛ける。
それにしても今日は疲れたなぁ、、、。
まさか隣があの一ノ瀬くんなんて。
中身はダメ人間とはいえ、外見は誰もが憧れるスーパーイケメン。
そんな人がこの壁一枚向こうで暮らしてるなんて、普通からしたらドキドキしちゃうよね。
しかもこのアパートかなり古いからか、隣の部屋の音が丸聞こえとまではいかないけど結構聞こえる……。
いま一ノ瀬くんはテレビを見ているのかな。
いやそんなことどうでもいいんだけどっ。
なんてことをずっともやもや考えていると、あっと言う間に7時になっていた。
「……ご飯作らなきゃ。」