松菱くんのご執心
隣の席の不良
翌日、朝一で真結ちゃんの忘れ物を返した後、
「みかさちゃん! 今日、文化祭の実行委員に収集がかかってお昼ご飯一緒に食べれないや」
申し訳ないと、真結ちゃんは眉が落ちちゃうんじゃないかと心配になるくらいに眉を下げて言った。
「だからといったらなんだけど、放課後はバイトもないから、何か食べて帰らない?」
と今度は満面の笑みで言う。
「いいね! 何食べよう」
と軽く会話を交わして、結局、昨日話していた通りパフェを食べに行くことになった。
放課後が待ち遠しい。
なんのパフェにしよう、いちごもいいけどチョコバナナもいいなと悠長に思案していた。
そんな二時間目の授業中、教室の扉が突然開いた。
「なんだなんだ」とクラス中が萎縮し困惑に包まれる中、その張本人の男子生徒はつかつかと教室に入る。
一人一人がひそひそ声で話しているのだが、じわじわとそれが広がっていき、ただの喧騒となっていた。
煮えたぎるように、教室が沸いて嫌でも耳に入ってくる会話は、どれも聞いていて気持ちのいいものではなかった。
「きちゃったよ」
「今までこのクラス平和で良かったのに」
「喧嘩ばっかりして、人も殺したとかいう話もあるよ」
「うそお、めっちゃ怖いじゃん」
と口々に話し始める。
「みかさちゃん! 今日、文化祭の実行委員に収集がかかってお昼ご飯一緒に食べれないや」
申し訳ないと、真結ちゃんは眉が落ちちゃうんじゃないかと心配になるくらいに眉を下げて言った。
「だからといったらなんだけど、放課後はバイトもないから、何か食べて帰らない?」
と今度は満面の笑みで言う。
「いいね! 何食べよう」
と軽く会話を交わして、結局、昨日話していた通りパフェを食べに行くことになった。
放課後が待ち遠しい。
なんのパフェにしよう、いちごもいいけどチョコバナナもいいなと悠長に思案していた。
そんな二時間目の授業中、教室の扉が突然開いた。
「なんだなんだ」とクラス中が萎縮し困惑に包まれる中、その張本人の男子生徒はつかつかと教室に入る。
一人一人がひそひそ声で話しているのだが、じわじわとそれが広がっていき、ただの喧騒となっていた。
煮えたぎるように、教室が沸いて嫌でも耳に入ってくる会話は、どれも聞いていて気持ちのいいものではなかった。
「きちゃったよ」
「今までこのクラス平和で良かったのに」
「喧嘩ばっかりして、人も殺したとかいう話もあるよ」
「うそお、めっちゃ怖いじゃん」
と口々に話し始める。