松菱くんのご執心
そして、岡野は眼鏡に手を添えて続ける。
「いやもう、なんとお礼しよう。
これは歴史に名を残しても遜色はない、一刻も早く追伸で付け加えるべきだ。
徳川家康は勉強を教えるのも上手かった、とね」
「そ、そんなにか。
テスト、返ってくるのが楽しみだな。
俺もあんなに必死で教えたのは初めてだから。岡野が出来たんだったら良かった」
「わたしも教えてもらえばよかったなあ」
真結ちゃんは岡野を恨めしそうに見る。
「岡野だけずるい」
「次こそは四人で勉強会しようね」
気を利かせてすっぽかしたらダメだよと、わたしは二人を見た。
「大丈夫、次は行くよ」と二人は言う。
「いやもう、なんとお礼しよう。
これは歴史に名を残しても遜色はない、一刻も早く追伸で付け加えるべきだ。
徳川家康は勉強を教えるのも上手かった、とね」
「そ、そんなにか。
テスト、返ってくるのが楽しみだな。
俺もあんなに必死で教えたのは初めてだから。岡野が出来たんだったら良かった」
「わたしも教えてもらえばよかったなあ」
真結ちゃんは岡野を恨めしそうに見る。
「岡野だけずるい」
「次こそは四人で勉強会しようね」
気を利かせてすっぽかしたらダメだよと、わたしは二人を見た。
「大丈夫、次は行くよ」と二人は言う。