僕が愛しているのは義弟
オレと葵は朝ごはんを食べ終えて、一旦、それぞれの部屋に戻った。
その後すぐに『コンコン』とドアをノックする音がしてドアを開けると「隼翔、行こう」と葵が笑顔で呼びにきた。
オレと葵は初めて一緒に同じ学校へ向かって登校している。
これが今日の最初の新たな記念日。
オレと葵は満開の桜の木の道を歩いて学校へ向かっている。
満開の桜も雲一つない青空も今日の新たな記念日をより良い記念日にしてくれる。
オレは隣で一緒に歩いている葵をチラッと見た。
そして葵と一緒に登校することができる喜びをしみじみと感じていた。
そう感じながら登校していたら、あっという間に学校に着いた。
そしてオレと葵は一緒に校門を通った。
これも今日の新たな記念日の一つ。
「隼翔、葵、おはよう」
今日、学校に着いて最初に会ったのは、梓。
「おはよう、梓」
「おはよう、梓ちゃん」
「葵、今日から一緒の学校ね。一年間よろしくね」
「こちらこそよろしくね、梓ちゃん」
葵と梓がそう話していると、
「隼翔、梓、葵、おはよう」
次に会ったのは、太一。
「おはよう、太一」
「おはよう、太一くん」