僕が愛しているのは義弟



「おっ、葵、一年間よろしくな」


「こちらこそよろしくね、太一くん」



「そういえば今日からのクラス、誰と一緒だろうな。隼翔や梓や遼祐と一緒だといいな」


「そうだな」


 進級した一学期の始業式はクラス替えがある。

 オレも誰と同じクラスになるのか少し興味があった。



「じゃあ、オレはこっちの校舎だから」


 葵はそう言って、一年生のクラスがある校舎に行った。



 オレと梓と太一は新しいクラス別に生徒たちの名前が載っている貼り紙のところに行った。


 新しいクラス別に生徒たちの名前が載っている貼り紙を見たオレと梓と太一。


 オレと梓と太一は別々のクラスになった。

 遼祐もオレや太一とは別々のクラスになったけど梓とは同じクラスになった。


「おはよう」


 オレと梓と太一の後ろから遼祐の声が聞こえた。


「おはよう、遼祐」


「おはよう、遼祐くん」


「隼翔と太一はクラスが別々になってしまったな。なんか寂しいな」


「そうなんだよ。寂しいなぁ」


 太一もそう言った。


「梓ちゃん、同じクラスだね。一年間よろしくね」


「こちらこそよろしくね、遼祐くん」


「いいなぁ~」


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